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陽は昇り 若葉芽ぶきて 花は散る 幹太き桜 雄として立つ
<読み>
ひはのぼり わかばめぶきて はなはちる みきふときさくら ゆうとしてたつ
<意味>
(昨夜の雨も止んで)陽が昇る。若葉は芽を出す中で花が散っている。太い幹の桜は悠然として立っている。
<解説>
単純に叙景を詠んだ歌とも解する事も出来るが、先日の『君喪イシヲ詠メル』のナイーヴさから一転、散る花の風情よりも、それよりも視野を大きく開いた作者の心情とは如何ばかりか。
「無常」を詠んだとも解するも可、自然の大きさと解するも可。