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廃おくに こん魄ふたつ さまよふて かなはざりしを いまとまぐはう
<読み>
はいおくに こんぱくふたつ さまようて かなわざりしを いまとまぐわう
<意味>
廃屋に魂魄がふたつ彷徨ひ出て、叶わなかった想いを、今 [実現させようと] 情交に耽っている。
<解説>
第4句「かなはざりしを」は、ハ行四段活用動詞"叶う"未然形 + 打消の助動詞"ず"連用形 + 過去の助動詞"き"連体形 + 対象を意味する格助詞"を" である。よって、過去の助動詞"き"連体形が修飾すべき体言が省略されている事となり、解釈をする場合は<意味>の様に、相応しい体言を補う必要がある。
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