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あのねのね 人差しゆびは あかいくち こゆびとこゆび いま亡きひとと
<読み>
あのねのね ひとさしゆびは あかいくち こゆびとこゆび いまなきひとと
<意味>
あのねのね [と歌いながら自身の] 人差し指はあかい唇に [添えて、] 小指と小指でかわす今や故人となったその人と。
<解説>
初句「あのねのね」は童謡『ないしょ話 (Secret Talk)』[ 作詞:結城よしを (Yoshiwo Yuki) 作曲:山口保治 (Yasuharu Yamaguchi) 歌唱:大塚百合子 (Yuriko Otsuka) 1939年発表] からの引用であろう。
第2句から第3句における描写の、示指 (Index Finger) を口にあてがうのは、黙秘を乞うもしくはそれを約する行為であり、第4句「こゆびとこゆび」は指切 (Pinky Swear) の描写なのであろう。
秘匿の契約を象徴する行為が、この歌ではてんこ盛りなのである。
それを微笑ましいモノとしてみせないのが、その契約の相手先を示す結句「いま亡きひとと」なのだ。