孤閨ニ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2022-12-01 17:16:34) by =oyo=


<画像:20221201.jpg>
老しうは うつろにうかぶ 姿みに 吾が妄執と 犯せしつみと

るい詠める

<読み>
ろうしゅうは うつろにうかぶ すがたみに わがもうしゅうと おかせしつみと

<意味>
醜くも老いてしまったその姿がぼんやりと姿見に浮かぶのは、わたしの妄執と犯した罪と共に、である。

<解説>
例えば通勤時、地下鉄の車窓に浮かぶ自身の姿はとても醜く老いてみえる。それは実際の姿というよりも、その背景がトンネル内という闇であるからだ。暗い背景に暗い顔が幾つもみえる。そのひとつとしての自身の姿、その結果である。勿論、それは光学的な原因ばかりではなく、自身の疲労や抱えている問題のせいでもあるのだろう。自身の内面がそこにより強調されて映えているのだ。
と、謂う事を前提にこの歌を読んでみる。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7