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ひとときの 憩ゐもとめし かのひとと うらの扉ぬけて あう瀬のときを
<読み>
ひとときの いこいもとめし かのひとと うらのとぬけて おうせのときを
<意味>
一時の憩いの時を求めたその人と、裏の扉をぬけて逢瀬の時を [過ごす]。
<解説>
1組の恋人達の密会を詠んだ歌。
上句にあるのは、歌の主人公の相手の描写であり、下句にあるのはその主人公の描写である。
そして、前者は内心の状況であり、後者は行動だけである。
だけれども、下句にあるのは、そんな行動をせざるを得ない事情をも描かれている様に思える。
猶、術部に該当する語句がないので、解釈する場合は、それに相当する語句を補う必要がある。