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なつの戀 滲むわがみは あせのした すなの嫉妬も おもひしらさる
<読み>
なつのこい にじむわがみは あせのした すなのしっとも おもいしらさる
<意味>
夏の恋、滲む汗の下に我が身がある。砂の嫉妬も思い知らされる。
<解説>
<意味>では第2句「滲むわがみは」と第3句「あせのした」の語句の位置を入れ替えてみた。そうすると、砂浜に横臥している歌の主人公の上に、誰かが覆い被さる様な光景が浮かぶ。
自身が感じるのはその人物の肉体からの汗と砂地の熱なのであろう。その熱から砂地が汗を発しているその人物の肌の感触に対して、嫉妬にも似た反感がある。作者はそう感じているのだろう。