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みじか夜に しらじらながめ しくはく布 いつまで待つや を咽のをりを
<読み>
みじかよに しらじらながめ しくはくふ いつまでまつや おえつのおりを
<意味>
夏の短い夜にしらじらと眺めながら白布を敷く。いつまで待つのだろうか、嗚咽する時を。
<解説>
結句「を咽のをり」とは閨時にあげるあの声の事だろう。そして第3句「しくはく布」とは、寝具の用意をする、すなわちベッド・メイク (Make A Bed) の事であろう。
第4句「いつまで待つや」とはあるが、第2句「しらじら」と謂う形容があるから、歌の主人公にはその疑問が無意味であろうと予感している。
何故ならば、初句「みじか夜」であるのだから。