<画像:20230824.jpg>
夏のわかれ 掌をふり幼じよの たち去るに そつと寄りそふ かげのちいさき
<読み>
なつのわかれ てをふりようじょの たちさるに そっとよりそう かげのちいさき
<意味>
夏のわかれに掌をふって幼女が立ち去る際にそっと寄り添う影の小ささ [である]。
<解説>
初句「夏のわかれ」とは帰省が終えて故郷を後にする際の事なのだろうか。そして、その際、どちらが去る側なのだろう。
そして結句「かげのちいさき」とは誰の事なのだろうか。第2句「幼じよ」よりも低年齢の少年少女なのだろうか。
もしかしたら、第2句「幼じよ」自身の影を指しているのかもしれない。そこから発展させて初句「夏のわかれ」は陽の高い時間帯の事なのかも、と考える事も出来る。