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終幕は ひとりふたりと 去つてゆき もぬけの殻に 繰りごとひびく
<読み>
しゅうまくは ひとりふたりと さってゆき もぬけのからに くりごとひびく
<意味>
[その物語の] 終幕には [登場人物達が] ひとりふたりと去っていって、誰もいないその場所に愚痴が響いている。
<解説>
詞書を信頼すれば、ある映画のラスト・シーンの叙景。
そこで語られていた物語の決着がつき、三々五々 [なのだろうか] と物語の舞台から退場していく。だが、そこに結句「繰りごと」をいう声が響いている。
だから、終幕とはいえ、その後があるのであろう。続編もしくはそれに準じたなにかが登場するかもしれないし、そうでなくとも、その物語になんらかの余韻を漂わせているのだ。