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しはつ駅 あらしの晩は あかねども めをかはすことなく ゆきずりの戀
<読み>
しはつえき あらしのばんは あかねども めをかはすことなく ゆきずりのこい
<意味>
始発駅での暴風雨の夜は名残惜しいけれども [お互いに] 眼を交わす事もないゆきずりの恋である。
<解説>
第2句「あらしの晩は」は、実際の天候を意味しているとも解釈出来るし、結句「ゆきずりの戀」の当事者同士の感情の表現の様にも解釈できる。
第3句「あかねども」は、カ行四段動詞 "飽く" 未然形 + 打消助動詞 "ず" 已然形 + 逆説接続動詞 "ども" である。意味は "飽きないけれども" 転じて<意味>に示したモノとなる。