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をいらくが はじめて遭ひし 通夜のせき みそめたりしも 墨ぞめのひと
<読み>
おいらくが はじめてあいし つやのせき みそめたりしも すみぞめのひと
<意味>
老人が初めて遭ったのは通夜の席である。見初めてしまったといえども [その人物は] 僧籍である。
<解説>
第4句「みそめたりしも」は、マ行下二段動詞 "みそむ" 連用形 + 完了助動詞 "たり" 連用形 + 過去助動詞 "き" 連体形 + 逆説接続助詞 "も" である。
歌の内容は、自身が老境に達している事とその対象が宗教者である事、この2点が自身の恋愛感情の進展もしくは達成の障壁である事を題材としている。