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さるひとの しはすのひるの うたたねを うまれたままに たちてみつめり
<読み>
さるひとの しわすのひるの うたたねを うまれたままに たちてみつめり
<意味>
相当な人物の師走の日中のうたたねを生まれたままの姿になって立って凝視めている。
<解説>
初句「さるひとの」は "然る人"、すなわち然るべき人と謂う意味、"去る人" ではない。
そんな人物が、年末間近のこの時季に、うたたねをしている。先ず、それをどう解釈するか。ひとつは多忙のあまりに寸暇を惜しんでの仮眠と謂う解釈、もうひとつはこんな時季にも関わらずに午睡がとれるいい御身分と謂う解釈、さてどちらだろう。
そのいずれを採ったとしても、下句の解釈には影響は然程ない様に思える。待ち惚け、もしくは無言の圧力、もしくは ...、ただいずれにしても、このふたりの関係は世間からみれば顰蹙を買う様なモノではあろう。