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我が身より 流れ果つるを 待つばかり 白き床をも 紅く染めるを
<読み>
わがみより ながれはつるをまつばかり しろきゆかをも あかくそめるを
<意味>
わたしの身体から流れ果てるのを、待っているだけなのだなあ、白い床を紅く染めているよ。
<解説>
所謂リストカットを詠んだ歌なのか、それとも、女性性を詠んだ歌なのかは、判然としない。敢えて、いずれの解釈も可能としている様である。
それよりも、咲き乱れる花々を観て、そこに想像が及ぶ作者の内心の動きが興味深い。