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くちの端に 滲むしろきは こほり菓子 ゆるさぬ戀の 灯びきゑて
<読み>
くちのはに にじむしろきは こおりがし ゆるさぬこいの ともしびきえて
<意味>
口端に滲んでいる白いモノは氷菓子である。許されない戀の灯火が消えた [その後の]。
<解説>
第2句「しろき」は形容詞 "白し" ク活用連体形、その語句を受ける体言が省略されている。
その語句を含む上句全体は、ある人物が喰しているモノの説明であるが、それと同時に、他のモノの類推であろうと解釈出来る [と謂いながら、ここでは具体的に解説はしない]。
歌の主題そのものは、不倫もしくはその終焉であろう。