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はるまだ来 いついつでやる ぢやぢやうまの をさななじみは 待ちて惚けり
<読み>
はるまだき いついつでやる じゃじゃうまの おさななじみは まちてほうけり
<意味>
早くも春である。一体いつでてくるのだろうかじゃじゃ馬の [あの娘は] 幼馴染は待ちぼうけしている。
<解説>
初句「はるまだ来」の "まだき" は副詞、"早くも" と謂う意味である。"来" は恐らく当て字だろう。
第2句「いついつでやる」は童謡『かごめかごめ (Kagome Kagome)』の1節からの本歌取。その童謡で歌われている内容の解釈は幾つもあるが、ここでの解釈としては2通り考えられる。
ひとつは、純粋に、第4句「をさななじみ」が待ち合わせをしているなか、第3句「ぢやぢやうま」が刻限になっても姿をみせない際の情景であろう。
もうひとつは、第3句「ぢやぢやうま」が発情する、もとい、色気付くのを、彼女にいつしか恋心を抱いた第4句「をさななじみ」が心待ちにしている、そんな心情であろう。