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わかれぎは 昨夜のゑみは いかなりや もぬけのからの 鍵ひとつのみ
<読み>
わかれぎわ さくやのえみは いかなりや もぬけのからの かぎひとつのみ
<意味>
別れ際にみせた昨夜の微笑みはどういう事なのだろうか、もぬけの殻 [となった空家] の鍵ひとつだけ [が残されている]。
<解説>
第3句「いかんなりや」は形容動詞ナリ活用 "いかなり" 終止形 + 終助詞 "や" である。この終助詞には、疑問と詠嘆と反語の意味があり、この歌の場合は、疑問もしくは詠嘆の、どちらでも成立する様な気がする。