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諍いの わりてはいれば 火種なり 濁れるおとは とばりにひびく
<読み>
いさかいの わりてはいれば ひだねなり にごれるおとは とばりにひびく
<意味>
諍いを [仲裁しようと] そのなかにはわっていれば、それが火種となる。濁った音が夜の帷りに響く。
<解説>
喧嘩を仲裁しようとしたら、いつのまにか自身が当事者となってしまった、もしくは、喧嘩の仲裁をしようとしたら、その火種こそが自分自身の事であった、そのふたつの解釈が可能と思われる。<意味>では前者の場合である。
結句「とばりにひびく」は、"夜の帷" すなわち夜間に響くと謂う解釈の他に、例えば商店街の店頭が閉ざされている [それは夜間の閉店時間だから、と謂う場合もあるだろうし、所謂シャッター街 (Dead Mall) の場合もあるだろう] 様子と解する事も出来るだろう。