映画ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2024-06-06 17:18:45) by =oyo=


<画像:20240606.jpg>
おくの間の なみゐる家族の しようぞう画 そにをくられて ねむり逝くひと

<読み>
おくのまの なみいるかぞくの しょうぞうが そにおくられて ねむりいくひと

<意味>
奥の間にならんで座っている家族の肖像画 [がある]。それに送られて永眠する人物 [がいる]。

<解説>
臨終の情景。そこには死去する人物だけがいて、他には誰もいない。ただ、かつて彼とともに暮らしていた家族を描いた絵画があるだけだ。と、謂う事はその人物を遺して皆、先に旅立ったのだろうか [昨今の風潮から、そうぢゃあない様な気がして仕様がない]。
ただ、少なくとも写真にあるのは過去の情景であって、その人物だけはまだ現在にある。しかし、それももうまもなく終わる。初句「おくの間」に居るのは総て過去の人物達となるのだ。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7