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秋のあめ 饐へたる匂ひの する床で をさな馴染と ともにみる夢
<読み>
あきのあめ すえたるにおいの するとこで おさななじみと ともにみるゆめ
<意味>
秋の雨 [が降る夜に] すえた匂いのする寝床で、幼馴染と一緒にみる夢 [である]。
<解説>
初句「秋のあめ」はよくある様に、"秋" と"飽き" の掛詞なのだろうか。それによって第4句「をさな馴染」との関係性が微妙に変わってくる。
と、同時、解釈として "急に降り出した雨によってしかたなく雨宿りをする" と謂う叙景が考えらるが、初句「秋のあめ」は "秋の長雨" と謂う語句を想起させて、その叙景を阻むモノがある。