<画像:20250206.jpg>
どたん場で 身をもちてしる あさはかさ そをぢつとみる 幼なこひとり
<読み>
どたんばで みをもちてしる あさはかさ そをじっとみる おさなごひとり
<意味>
土壇場で、我が身をもって知る自身のあさはかさ [である。] それをじっとみている幼児がひとり [いる]。
<解説>
例によって歌われている光景、もしくはそこに至る過程が解らない。
解らないなりに綴れば、本来は、自身の真価を発揮すべき場所乃至状況 [それが初句「どたん場で」なのだろう] に於いて大失態をみせてしまった、のだろう。そして、それを取り繕うにも、また、取り繕う事が出来たとしても、その一部始終を 結句「おさなご」がみてしまったのだ。
歌の主人公の心境はいかばかりのものだろうか、と謂うところに考えが及んでしまう事よりも、それをも目撃してしまった幼児に、なにが遺ったのだろうか、と謂う事の方を考えた方が良いのだろう。