<画像:20250424.jpg>
雪げんを 蠢くてんは ふたつみつ いつしかそれも 途だへてきゑり
<読み>
せつげんを うごめくてんは ふたつみつ いつしかそれも とだえてきえり
<意味>
雪原で蠢いている点がふたつみっつあった。それらもいつのまにか [動きが] 途絶えて [ついには] 消えてしまった。
<解説>
第2句「蠢くてん」が生物であり、しかも人間であるのならば遭難の光景だろう。
逆にそうではないとしても、第3句「ふたつみつ」を稼働させるモノが潰えて、そして降る雪によって埋まっていったのだろう、と思う。
淡々と歌われている。そこにあるのはある叙景の描写だけである。