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躊躇ふは 撃ちてしやまむ じゆう眼の むかふにみゆる かつてのあなた
<読み>
ためらうは うちてしやまむ じゅうがんの むこうにみえる かつてのあなた
<意味>
躊躇われるのは、撃ちてし止まむ戦場の、銃眼の向こうにみえるかつてのあなた [がいるからだ]。
<解説>
第2句「撃ちてしやまむ」は、太平洋戦争 (Pacific War) [1941〜1945年] 時に起用された国威発揚の為の標語、出典は歴史書『古事記 (Kojiki)』 [712年 太安万侶 (O No Yasumaro) 編纂] である。
そして、第3句「じゆう眼」は、銃口を差し出す為の小窓、城壁や軍用車に備えられている。
そういう状況下で、恋人もしくは非常に親しい人物を発見する。詠われている状況を鑑みれば、恐らく敵側に属しているのだろう。