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つきの陰 いずくにむかふ わが戀は 異きやうのひとに 逢ふたがゆゑに
<読み>
つきのかげ いずくにむかう わがこいは いきょうのひとに あうたがゆえに
<意味>
月の陰でどこにむかうのだろうかわたしの恋は、異郷の人物とあった事が原因で。
<解説>
ある人物との出逢いが、現在進行形の自身の恋愛に支障をきたす。と、謂う事はよくあるはなしである。で、なければ、不倫云々はあり得ない。
この歌における問題は、第4句「異きやうのひと」が "異郷の人物" なのか "異教の人物" なのか、と謂う事である [他にも可能性はあるのだろうか?]。
<意味>では前者の場合を想定して綴ってみた。その結果、初句「つきの陰」と謂う語句の解釈によっては、"異郷の人物" が "他国の人物" と謂う意味から離れて、"異世界の人物" とも読めてしまう。
初句「つきの陰」が、"月光" もしくは "月光のあたらない場所" と謂う意味ではなく "月の裏側" とも解釈出来るからだ。