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なん船より たれをも遺して 離だつせり 惜別とひびく AIをもききすてて
<読み>
なんせんより だれをものこして りだつせり せきべつとひびく えいあいをもききすてて
<意味>
座礁した船から誰もかも遺したままで離脱してしまう。惜別とも聴こえる人工知能の発言をも聴き捨てて。
<解説>
第3句「離だつせり」は、名詞「離だつ」 + サ行変格活用動詞 "す" 未然形 + 完了助動詞 "り" 終止形である。
人工知能 (AI : Artificial Intelligence) の起用とその可能性に関しては議論があるが、この歌の場合はどうだろう。つまり、そこでそれが発する語句が第4句「惜別とひび」いていて良いのだろうか? と謂う疑問である。