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さく夜らゐ おもはぬひととの 逢ふせへて ふとはにかみて 郷へとかへる
<読み>
さくやらい おもわぬひととの おうせへて ふとはにかみて さとへとかえる
<意味>
昨夜から今朝にかけて、おもってもみなかった人との逢瀬を経て [その際の出来事をおもいかえして] ふとはにかみながら、故郷へ還る。
<解説>
本人だけが知っている。おなじ時間を体験した第2句「おもはぬひと」も、もしかしたら、知らない。少なくとも、彼女が抱いている感情を共有してはいないだろう。しかも、本人は結句「郷へとかへる」のだ。そして、もしかしたら、本人がここに戻る事はないだろうし、その人物との再会もあり得ない。永遠に、秘されたままなのである。
と、歌の意味を拡張して解釈してみた。
如何か?