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そのひとの かなでる楽のね くろぐろと 怨みのいろは 滲みでるかな
<読み>
そのひとの かなでるがくのね くろぐろと うらみのいろは にじみでるかな
<意味>
その人物が奏でる音楽の音色にくろぐろと怨みの色彩が滲み出ている事だなぁ。
<解説>
音楽家もしくは音楽を嗜む人物の、その演奏にその時その時の当該人物の感情や思考が窺える、と謂う歌である。
そう綴れば、すこし無難とも手心を加えたとも謂えてしまうだろうか。
例えば、鬼気迫るとか、情感が込められたとか、謂う評価がある。
それは、演奏される楽曲自体に潜んでいるモノなのだろうか、それとも、演奏者の個人的な感情に起因するモノだろうか。
尤も、演奏するその楽曲に誘発されて、演奏者に怨嗟や殺意がひきおこされてはたまったモノではないのだが。