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苦界にて 夢無き夢を貪りぬ 寄る辺無き媼 微動だにせず
<読み>
くかいにて ゆめなきゆめを むさぼりぬ よるべなきおうな びどうだにせず
<意味>
苦界の様なこの世で、夢のない夢を貪る様に眠っている老女は、微動すらしない。
<解説>
苦界とは、遊女の境涯を指す言葉でもあるが、この場合は単に現世程度の意だろう。cf.:生きては苦界 死しては 浄閑寺
「夢無き夢」とはあえて訳せば「a hopeless dream(=希望なき夢)」。でも、意味は取りやすいけれども、やっぱりこういうときは英語って、イメージを限定させすぎますね。
ところで、歌の世界観とは無関係ですが、九相詩絵巻のモデルは小野小町という俗説を思い出したのですが...。