樹上ヨリ下ガル彼看テ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2006-09-04 19:25:58) by =oyo=


<画像:060905.jpg>
木漏れ陽の 彷徨ひ出づる 盲蟲 戯れに触れるな 屍の匂いする

るい詠める

<読み>
こもれびの さまよいいづる めくらむし たわむれにふれるな しのにおいする

<意味>
木漏れ陽を浴びながら、さまよって出てきた盲蟲をふざけ半分で触れてはいけない。屍体の匂いがするから。

<解説>
素直に読むと、上記の<意味>の様になる。
恐らく、ここで言われている「盲蟲」とは、蛾か蝶幼虫で、外敵に対しての毒を持つ様なものを差すのだろう。
しかしながら、この歌全体が比喩表現でミステリーやホラーのワン・シーンとも読める。この場合の「盲蟲」とは何か?
筆者は乱歩の『芋虫』を想い出したのだが。

(この項:たい)

<画像:imomushi-bunko.jpg><画像:>


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7