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作品の完成度で言えば本作『Homebrew<画像:>』ではなくて次作『Man<画像:>』かもしれないし、一番好きな彼女はやっぱりリップ、リグ&パニック(Rip Rig + Panic)で最初に出会った時かもしれない。でも、あえてこの作品を推すのは、いつもの様にジャケットのせいです。
バックでどんな音楽が演奏されていようとも、それらを凌いで聴こえる彼女の声が好きだ。しなやかで強靱で伸びやかで逞しい。
義父であるドン・チェリー(Don Cherry)も参加したリップ、リグ&パニック(Rip Rig + Panic)のメンバーとして来日した時は、鳴り響いている、どファンクでフリーキーな演奏を置いてきぼりにして跳ね回っていたみたいだし、ソロ・シンガーとして再デヴューしたファースト・シングル「バッファロー・スタンス(Buffalo Stance)」が大ヒットした時は妊娠中で、腹ボテの身体で唄っていたとか。身体にまつわる逸話ばかりだけれども、つまりはちっちゃな身体にがんじがらめになっている己の中のミューズが解放を求めていると書いちゃったら贔屓の轢き倒しかもしれない(ってもう書いちゃったけれども)。