<画像:>勿論、リアルタイムで毎週日曜日夜07:00から観ていたクチだから、何から語り出していいのか、解らない。と、言う割にはウルトラ・シリーズの作品しか観た事がないという不届者です(『帝都物語<画像:>』は劇場で観た!)。
<画像:seven43.jpg>「実相寺カット」と呼ばれる、遠近感を強調した歪んだアングルや、登場人物を深く呑込む逆光線の闇や、人物の表情は愚かその皮膚と筋肉の動きまでをも映し出す奇妙なアップ・ショットと、それとは全く逆の超ロング・ショットで演じられる心理劇...。
それは僕が他のどの映像作家の作品よりも最も早い時期に体験した、観る快楽でした。
特撮ものとか子供向けとかのノイズを理由として故人の作品を観ていない方には、『怪奇大作戦』の一篇、第25話の『京都買います<画像:>』をお薦めします。
京都に起こる怪事件、古寺から次々と消え逝く国宝級の仏像の行方を追う主人公、牧(=岸田森)は、ひとりの謎の女性、美弥子と出会う。そして...。
物語はこのTVシリーズの設定(科学を悪用して犯罪を犯す者と,正義と科学を守る者との対決を描く怪奇犯罪ドラマ)を忘れ、ひとりの男が不案内な京の街を、ひとりの女を求めて彷徨う様を延々と描いてゆく。追うものと追われるもの。その関係は、時としてふたりに微妙な恋愛感情を生ましめるが、牧と美弥子には何が生まれ何が失われたのか? そのラスト・シーンは様々な解釈を可能としている。
<画像:kaikidaisakusen25-05.jpg>ご冥福をお祈り致します。
ものづくし(click in the world!) 42.:実相寺昭雄監督の主な作品
<画像:ultraman34a.jpg>ウルトラマン
第14話「真珠貝防衛指令」脚本:佐々木守 1966.10.16放映
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