と、タイトルとして引用させてもらった発言は、御存知の通り、『天才バカボン』(赤塚不二夫作)でのバカボンのパパがかましたギャグのひとつ。多分、青島幸男という存在を僕にきちんと認識させてくれたのは、恐らく、この彼の台詞でしょう。
勿論、『シャボン玉ホリデー』は観ていたし、それが終わってから始るQQタイム(『ウルトラQ』『オバケのQ太郎』)は日曜日夜のお楽しみだったし、彼のペンによるクレイジーキャッツや坂本九のヒット曲(あれとかこれね)は、その唄われている意味もわからずに、耳に馴染んでいた筈だ。とは、言っても所詮は未就学児童だから、怪獣の名前は全て暗記していても、オバQの似顔絵は描けても、大きなひらべったい耳をした眼の細いいつもニコニコしていたオジサン(って描写すればする程、バカボンのパパに似ていると改めて実感)が、金ダライでひっぱたくスラップスティックなギャグ(slapstick comedy)を幾つも書き殴っていたヒトだという認識はありませんでした。『意地悪ばあさん』の主役という認識もあったのかどうか?
えぇ〜と、当時の僕達が一番好きだったネタは、中風?で寝込んでいるハナ肇扮する父親をかいがいしく看護する娘達(演:ザ・ピーナッツ)とのギャグ。
娘達「おとっつぁん、お粥が出来たわよ」
父「いつもいつもすまないねぇ こんなとき、おっかさんが生きていてくれたらなぁ」