不定点観測[020)たいの日記]
(2007-01-16 12:28:58) by =oyo=


<画像:futeiten070116.jpg>
その日は、日付けが変わり始めた時点からどうしようもない程の土砂降りとなっていて、翌朝になってもさらに激しく降り続いていた。どうしてもそこに出向かなければならない僕は、その土砂降りにめげる訳にもいかず、いつもの時間よりも数時間早めに外出する事にした。

雨は辺りを覆い隠し、真冬とは言え陽の出の時間はとうに過ぎている筈なのに、真っ暗闇に包まれている。思い出した様に、トラックの様な大型車は行き交うものの、タクシーすらも見かける事が出来ない。
この時点で傘をさす意味は殆ど失われていたから、レインコートが濡れるに任せて、ひたすら、目的地まで歩くしかない。
歩くに従って、道路は冠水し始め、もう足首あたりは水面の下だろう。だろうと言うのは、冷たい水で感覚がもう麻痺しているからだ。
それでも、歩き続けて、普段の数倍の時間を費やして、当初の目的地に着いたら、案の上、水没している。どうしようもないから、途方にくれた様な相貌で周囲を見回したら、ウエットスーツ姿のあいつがいた。

と、いうところで目覚めた。


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