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彼らにとってのニ度目のデヴュー・アルバムと言ってよい1980年発表の通算第三作。
彼らを知るヒトから観れば、代表作は絶対にこれではないと怒られそう、っつーか絶対に怒られるに決まっているのだけれども、仕様がない。第一にこの投稿記事シリーズの原則である、ポートレイトを素材にしたジャケット作品が限られている。そして、やっぱり個人的には愛おしい作品だったりするんです。
簡単にざっとおさらいしてみると、セックス・ピストルズ(The Sex Pistols)の親衛隊から派生したこのバンドが、シングル・ヒット「ホンコン・ガーデン(Hong Kong Garden)」でデヴューしたのが、1978年。シンガーのスージー・スー(Siouxsie Sioux)のヴィジュアルと、独特のどろっとしたポップ・センスで当時のパンク・シーンの牽引者的な存在となってデヴュー・アルバム『The Scream<画像:>』(1978年)を発表する。
翌年発表の、続くセカンド・アルバム『Join Hands<画像:>』では、絶望的な程の、ネガティヴな心情を叩き付けた世界認識を提示する。と、同時にその重圧に耐えかねたのか?ジョン・マッケイ(John McKey:g)とケニー・モリス(Kenny Morris:dr)が脱退してしまう。