新橋 ヤクルトホールへ、リリー・フランキー原作の同名小説<画像:>の映画化作品『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を観に行った。
その気になればいくらでも滂沱の涙で大泣き作品に堕ちいる事も可能なのに、それを用意周到に避けている作品。それは、制作者サイド(原作:松岡錠司 脚本:松尾スズキ 原作:リリー・フランキー)の照れ隠しなのかヒンの良さなのかは、判断に苦しむところではあるのだけれども。
それでも、やっぱり、観客席のそこかしこで啜り泣きや洟啜りが聴こえてしまう訳です。
それにしても、タイトルロールの三人(オカン:樹木希林 ボク:オダギリジョー オトン:小林薫)から見れば、その他大勢の配役のひとりである筈なのに、フレームに映り出された途端、すべてをかっさらってしまう(これは誉メ言葉)松たか子って、ナニモノ!?(これも誉メ言葉)と、ここでも絶句してしまいました。