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別れの陽 たぐる腕も 今は亡く 求めて追うも 逃げ水ばかり
<読み>
わかれのひ たぐるかいなも いまはなく もとめておうも にげみずばかり
<意味>
When we parted, the sun was shining.
I lose your arm which I should pull in now.
Even if I pursue you,
it is only a road mirage that I can discover it.
わたしたちが別れた時、太陽は輝いていた。
今や、わたしはわたしがたぐるべきあなたの腕をみうしなっている。
わたしがあなたを追い求めても、発見出来るのは逃げ水だけである。
<解説>
「陽」と「水」、「追う」と「逃げ(る)」。
厳密な意味での対句表現ではないけれども、対称的な語句を並べて語調を整えている。
ちなみに都内某所では桜も満開で、気温も20℃近くまで記録したらしい。あちらこちらでゆらゆらとゆらめく陽炎を観察出来たようです。