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二人居り 皐月誘ひ 風に揺れる 名も無き花は 手折るベきかは
<読み>
ふたりおり さつきいざなひ かぜにゆれる なもなきはなは たおるべきかは
<意味>
二人は一緒にいるのだから、五月を誘っているかの様な、この風に揺れている、名も無い花を手折る必要はあるのでしょうか?(いや、ないでしょう)
<解説>
「手折るベきかは」の「かは」は、疑問の係助詞「か」+係助詞「は」で、反語の意を表す。なので、上気に記した様な口語訳となる。
無益な殺生は辞めなさいという不粋な解釈よりも、二人そろって充実した時を過ごしているのだから、これで充分でしょうと、把えておきましょう。
なんか羨ましい。