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待ち人は 覗く青空 微笑みて 春告ぐる札の下 さらに待つなり
<読み>
まちびとは のぞくあおぞら ほほえみて はるつぐるふだのした さらにまつなり
<意味>
待ち合わせをしているその人は、(雨も止んで)青空が覗いて来たのに気づき、微笑みなが「春の例大祭」を告げる高札の下で、さらに待っている。
<解説>
東京ではここ数日続いた不順な天候も一休みして久しぶりに晴れ晴れとした天気となり、温暖な日となった。歌はその叙景をそのまま点描したものの様だが、ここに登場する"幸福な"「待ち人」を作者自身の投影と解して読むとまた異なった味わいが出てくるであろう。
ちなみに今日は二十四節気で言うと、穀雨。春の温かい雨が降って、穀類の芽が伸びて来る頃という。