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燦々と 驟雨去りて 鋼鉄の音 蝉鳴く夏の 幻影を観ゆ
<読み>
さんさんと にわかあめさりて てつのおと せみなくなつの まぼろしをみる
<意味>
驟雨が去って、燦々と陽が刺している中、建築現場で鋼鉄の音がしている。 その音を聴くと、蝉が鳴いている様な、夏の幻影が現れる。
<解説>
昨日の東京地方は、正午頃に激しい雷の音と共に、驟雨が降り過ぎていった(所によっては雹も降ったとか)。
その激しい雷雨が過ぎれば、眩いばかりの陽が刺し、まるで真夏を思わせるかの様な光に満ちていました。
作者は、偶々、通りかかった騒音で蝉の音を憶い出して歌にした様ですが、「夏の幻影」としたところに蝉の音に留まらない、夏への想いが込められているのでしょう。