<画像>
我が身灼く あつき陽刺しに 耐ゆるとも 亡くせし君を 待つこころぞ悲しき
<読み>
わがみやく あつきひざしに たゆるとも
なくせしきみを まつこころぞかなしき
<意味>
焼き付ける様な強い日差しに耐える事は出来ても、
死んでしまったあなたを待っているこの気持ちは悲しいことだなぁ。
<解説>
真夏の様な強い照りつけによって、死者が現世の親しき人々に会いにくると言う盂蘭盆会(=うらぼんえ)が思い出され、亡くなった恋人に思いを馳せてしまう。だが、梅雨もまだ明けてはいないのだ。未だ断ち切れない亡き人への想いとその霊に会う日を待つという二重の悲しみが心を打つ。