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久米宏の復帰と松浦亜弥の初MCで、鳴り物入りでスタートした『A』が、視聴率低迷の結果、今日が最終回。
結果的には、今年のNHK大河ドラマ『義経』に負けた(?)という格好になった訳だけれども、その原因が、久米宏の鮮度の低下なのか、松浦亜弥と後藤真希のガチンコ対決(?)とまるでかつてのASAYANみたいな状況を作り出してしまった所属事務所のせいなのか、二股かけたオセロのせいなのか(源平は白の旗頭と紅の旗頭の戦いなんだけれども、ここではクロシロなのね?って。どうでもいい事ですね、すんません)、まぁ、そんな犯人探しは暇な人が勝手にやって下さい(追記:夏木マリさんの事をすっかり失念してました、彼女の丹後局すっごく怖いんですけれども)。
ちょっと別の視点で考えてみる。
個人的には実は非常に期待していたんですよ。
報道番組の視点ともバラエティ番組の視点とも異なる、第三のヴィジョンで世界が見えるんぢゃあないかって。
それは、例えて言えば、『スマステーション』がセカイとニッポンを切り結ぶ切断面として、(スポーツやエンターテイメントやで)「セカイ進出」を果たしたニッポン人をフィーチャーしていくときの面白さ。ヒノマルを背負ってセカイに対峙するのではなく、ヒトリの人間としてセカイに己の才能と努力の結果をアピールしていく事の大切さ、つまり、必要なのは、勇気と冒険心とプライドともしかしたらユーモアという名前の自己責任なんだよって事を、この番組は教えてくれる。それは、番組内の英会話コーナー(?)「ベラベラ・ステーション」の唯一にして最大のメッセージが「don't be shy(=恥ずかしがらないで)」なのだから。推して知るべし。
アジアの他国とニッポンの差異を、歴史認識だとか政治体制だとか経済基盤だとか、高所から観た視点ではなく、だからといって、トレンドの最尖端を求める(今年の夏のスウィーツはこれ!)とか、ぢゃあないものをみせてくれるんではないかと。そのツールとしてネットでアジアを結ぶという視点はこれはありだなって思ったんだけれどもなぁ? 結局、他のバラエティ/情報番組が発信している情報とその方法論に則ってしま(わざるを得なか)ったのは残念。
つまりは、わざわざ、日曜の20時台に観る意義を、視聴者に認識させられなかったって事なんぢゃあないかしら?(余談だけれども、昨年は『新選組!』を観る為に、どえりゃー努力が必要でした、この時間帯に自宅にいるってのは、それこそ万難を排すための高い意識と実行力が不可欠なんですね!?)
番組のウリのひとつが、ネットでリアルタイムでアジアと繋ぐ事にあるとしたら、アジア(の現場)とスタジオはリアルタイムで確かに繋がっていたかもしれないけれども、スタジオと視聴者は必ずしもリアルタイムでは繋がっていなかったんぢゃあ(だからなんで生放送にしないで収録にしたのかって)?
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