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紅染めて 蟲鳴く庭に 彼岸花 夕闇迫り 陽暮しも去る
<読み>
べにそめて むしなくにわに ひがんばな ゆうやみせまり ひぐらしもさる
<意味>
秋の蟲々が鳴いている庭を彼岸花が紅く染めている。夕闇が迫って来て、先ほどまで鳴いていたヒグラシも去ってしまった。
<解説>
「暑さ寒さも彼岸迄」を地でいく様な今日この頃。日中は未だに汗ばむ程だが、夜分になると随分と涼しくなってきた。それと同様に、強い陽射しが刺す日中は蝉の声も相変わらずだが、夕刻になると、秋の蟲々の声が大きくなる。
そんな模様を詠み込んだ歌である。
ヒグラシは晩夏に鳴く蝉として知られ、秋の季語でもある。その「陽暮しも」と強調している点に着目したい。