この僅差がどういう意味合いを持つのか(もしくは持たないのか)、それはこの後の参議院へと主戦場を移してみないとよくは解らない。
無事通過させた方の、つまりは(今日のところは)勝ち組である執行部/民営化賛成側が、眉間に皺寄せて神経性胃炎に罹った様な表情の一方で、負け組の民営化反対側が心持ちほろ酔い気分で怪気炎を上げている、というなんとも言えない不思議な光景がいくつものチャンネルで観られた。
国民の関心が薄いとか、野党側がだらしないだとか、靖国問題や安保理問題やサマワがそろそろ本格的に危険になってきたとか等の重要な外交/国際問題が放ったらかしだとかで、いまいち、盛り上がらないこの問題。本来ならば、すわ政局か解散/総選挙かと、政治日程を見据えながら、政治部記者やコメンテイターの頑張り処なんだけれども、そういう雰囲気でもない。何故だろう?
なんらデータ的な裏付けもない、単なる直感でしかないのだけれども、政局や国政選挙といった波瀾ぶくみの様相を呈する都度に、そのキャスティング・ボートを握る公明党の存在が、結局は、重要なファクターになっているんぢゃあないかしら?
今回の法案審議日程(都議会選終了後に衆院通過)も、公明党の強い意向を受けてのものだし、造反者に対しては次回選挙に際して公明党は推薦は出さないって言っているんでしょう?
否、そんな解り切った、目に見える事象ではなくて。
つまり、言いたいのはこういう事なんだ。