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夜来り 暦捲れば 雪となる 我が胸中に 降る雨もまた
<読み>
よるきたり こよみめくれば ゆきとなる わがきょうちゅうに ふるあめもまた
<意味>
夜になって、わたしの胸中に降っている雨もまた、暦を捲る頃には雪になっているだろう。
<解説>
詞書にある「霜月」は11月の異名で、「晦」は「つごもり」と読んで晦日の事である。天気予報では夜から降り始める雨も、日中から降り出して、肌寒い日となった。だから深夜には山間部では雪となるかもしれない。そして、それと同様に、心の中に降っている雨も、さらに冷たい雪となるかもしれない。
「胸中の雨」とか「胸中の雪」とかは、具体的には書かれていないけれども、本来ならば月も改まって新鮮な気持ちになる筈のものが、さらに酷いものとなる、それだけネガティヴな心情なのだろう。
ともあれ、もうすぐ11月も終り、週が明ければ師走となる。慌ただしくも賑やかな日々が始るのだが、さて?