<画像>
夜来たり 君が許へと 辿り行く 携帯鳴りて 祈る我あり
<読み>
よるきたり きみがもとへと たどりゆく けいたいなりて いのるわれあり
<意味>
夜になって恋人の許へと向かっている途中に、携帯電話が鳴ったので(その要件に不安を抱き)祈ってしまったわたしがいる。
<解説>
我々の日常の生活の中でさえ、突然鳴り出す携帯の着信音には驚かされる時がある。
それが、週末の金曜日、己の恋人に会いに行く際に着信音が鳴ったら、どの様な心持ちであろうか。この歌では電話の主が誰であるのか、またどういった要件なのかは、描写されていない。ほんの一瞬の心の揺らめきを”祈る”という語句がうまく表現している。