<画像> 雨止みて 露に輝く 我が家へと 餌携へて 蜘蛛帰りにけり
<読み> あめやみて つゆにかがやく わがやへと えたずさえて くもかえりにけり
<意味> 雨がやんだらエサをくわえた蜘蛛が、露に濡れて光っている巣に帰っていったよ。
<解説> 作者がにわか雨に降られて、雨宿りをしている際に、ふと見かけた情景を詠み込んだのであろう。「露に輝く」という表現によって、雨がやんで陽がさしてきた事が解る。恐らく、蜘蛛は作者自身の投影であり、作者もまた家路へと急ぐのであろう。