ものぐさな彼にしては珍しく、現地での取材の傍ら、依頼した某海外アーティストのインタヴュー記事の売り込みを各誌に行ってかなりの媒体露出が期待出来そうだとの事、我々のバックアップをオファーしてきたのだ。取急ぎ、彼が交渉した媒体名を聞き取り、それをもって、各媒体の宣伝担当者の席を駆けずり回り、ハッパをかけようとする。でもね、だ〜れも動こうとしない。
まぁ、そうだよね、なんせあのI が書くと言っているんだから、下手にページを押えて締切やぶりでアナなんかあけられたらたまらない。イヤでも尻拭いはしなければならないからね。ふと、窓の外を眺めると、どしゃぶりになっている。そんな事よりも、やっぱり、こんな天気に外回りなんかしたくない、つまりはそういうことか、あ〜ぁ。

そんな夢をみた。

目覚めてみると、昨夜の予報通り小雨がぱらついていた。大慌てで干しっぱなしの洗濯物を取り込んで、とにかく、いつもの様に自転車に乗って、最低限の用事を片付ける事にする。先週末不在通知が入っていたので先ずは郵便局、そして銀行を数カ所、入金の確認と引き落としの段取りをつける。つまり、口座はたくさんあるけれども、各々には資金が少ないと言う事です（×××さん、滞っている支払いとっとと処理してね!?）。
右の口座からおろしたばかりの数万円を左の口座にそのまんま入金し終えたところで、遂に本降りになる。買い物は諦めて帰宅、夕方の約束までは時間が随分あるので、ひとっ風呂浴びてから、もらったばかりの試聴用サンプル盤、Plastic Treeの最新シングル『賛美歌』を聴く。