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2005年04月12日

番犬

「ニュース23」の本日の多事争論のタイトルがこれ。その前の大阪市役所の問題を受けてのもので、その主旨よりもその過程で語られていたライブドア堀江氏のジャーナリズム観に対しての、筑紫キャスターの疑義(?)の方が印象に残った。

もう一ヵ月程経ったのかな?「ニュース23」に堀江氏が出演して、筑紫氏とジャーナリズム観に関して意見を戦わせてからは。その時の印象では、お互いの観点が異なっているが為に、議論が噛み合わないままに終わってしまったと感じたけれども。僕個人の感想を言わせてもらえば、恐らくネット未経験者である筑紫氏が、従来のメディア観(と従来のジャーナリズム観)に縛られているが為に、堀江氏のメディア観(とジャーナリズム観)に対して、判断停止/思考不能に陥っている様にしか、思えなかったのだけれども。単純に言えば、想像力が欠如していると、つまりはそう言う事。
もっとも、今回のニッポン放送/フジテレビをめぐる一連の騒動の中で、堀江氏が放送メディアとの提携に対し、どれだけ新しいヴィジョンを提示しているかと言うと、実はなんにもしていない(女子アナ自身はフジテレビ独自のコンテンツだけれども、彼女達と”鍋パーティ”したいのは、ホリエモンのオリジナルな発想ぢゃあないでしょ?ってちょっと脱線脱線)。
だから、筑紫氏も堀江氏もどっちもどっちではある。
のだけれども、例えば、同じ「ニュース23」の先週金曜日の特集の中で、アメリカのメディアが衰退していく現状との対比で、ウェブ・ジャーナリストの暗躍(?)を語っていく語り口は、ちょっと納得行かないものがあった。いや、その特集の中だけで完結しているのならばまだしも、さきの堀江氏との対論、そして本日の多事争論と一連の流れでみると、なんだかなぁ。新しいジャーナリズムの擡頭に対して、危機意識を抱くのならともかく、敵対意識や排除意識を持っているとしたら、如何なものだろうか?
もっとも、本日のニュースのトップ項目のひとつ、中国の排日デモ。その起動力になったのが、ネットでの呼び掛けであるという事ひとつとっても、旧来型のメディアであるTVが危機意識をもつのは至極、当然ですよね。

posted =oyo= : 00:30 | comment (2) | trackBack (0) | ニュースをみる

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コメント

thanx 4 u-r comment.

一般論から言えば、いままで自身が築き上げて来たものを、一介の若造に
面と向かって全否定されてしまった訳だから、氏のキモチも分らないわけ
ぢゃあないけれども(苦笑)。
でも、氏は新聞という旧いメディアからTVという新しいメディアに活動の
場を変えて来た実績があるわけだから、旧いメディアが求めていたジャー
ナリズムと新しいメディアが求めているジャーナリズムの根源的な違いと
いうのを、かつて、身にしみて体験しているはずなんだよね。そこから敷
衍すれば、現在、新しいメディアの登場によって新しいジャーナリズムが
必要とされているという考えに辿り着かざるを得ないと、思うんだけれど
もなぁ。
そういう意味では、半月程前に「ニュース23」の対論に登場したSONYの新
しいCEO ハワード・ストリンガー氏の発言に、ネットはカオス(渾沌)が
支配しているという主旨の発言があったけれども、現状を非常に適格に突
いていると同時に、何故、筑紫氏を代表とする従来的なジャ−ナリストが、
ネット上で萌芽しつつある新しいジャーナリズムに敵意にも似た感情を抱
くのか、その回答を非常に示唆している様でもあります。

こんばんわ。
筑紫さん、なんだかだんだんムキになっていらっしゃる気がしません?

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