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2005年05月21日

石原慎太郎都知事 on 沖ノ鳥島

タイトルでは便宜上"on"ってしたけれども、正しい英語表現ならば"over"、ヘタしたら"above"ぢゃあないかって気もするけれども、そこばかりに注目したら、中国の尻馬に乗っかって「沖ノ鳥島 島=岩論争」に終始しちゃうから、その辺はこだわらない。
また、今回の都知事の行動を、彼一流のパフォーマンスとみる向きもあるようだけれども、その辺も今回は「あえて」無視する。

【英語ヒトクチ講座】
●on the table
 =テーブルの上(テーブルに接している)
 反対語:off the table
●over the table
 =テーブルの上に(テーブルの真上にある)
 反対語:under the table
●above the table
 =テーブルの上方に(テーブルよりも上の位置に)
 反対語:below the table

どんなにABC兵器や大量殺戮兵器が発達したとしても、最終的には歩兵(つまりは生身の人間)がその国や地域の大地を実際に踏み締めなければ占領した事にならない
 -という発言を最初にしたのは誰なのか、僕は知らないのだけれども、けだし名言です。戦争という手段が持つ残酷さも、この発言のウラにしっかりとあるしね。
そういう意味では、日本の周縁で起きている所謂領土問題を考えると、その土地で日本人が居住したり、その地域で経済活動を行い得ていない、それだけを取り上げてみても、日本の主張は不利って事は誰が見ても解るよね。

余談だけれども、中断したままになっている6カ国協議って、ちょっと位相をずらせば、日本の領土問題を考えるって構図になっちゃうよね。つまりは、戦前の
ABCD包囲網
と同じって事かぁ。

以上の点を踏まえると、今回の都知事の行動を頂点とする、一連の東京都の行動は、沖ノ鳥島の領有権を主張するという主旨では、全く持って正しい行為と言える訳です。
但し、個人的には「事の是非は置いといて」というエクスキューズは、しておきたいけれども。少なくとも行動派という点では評価出来ても、対東アジア外交という視点では、総理大臣に相応しい人物かと言うと、ちょっと腰がひけてしまう訳です(石原新党構想ってまだ生きてんですかね? 郵政民営化法案の行方次第なんでしょうね)。

それよりもなによりも、沖ノ鳥島周縁の海域がより魅力的な漁場となって、名実共に、豊富な資源を生み出してくれれば、結果オーライ、万事はメデタシメデタシ。ヲハリ。

(ここでホントにヲハリになるのか、週明けの中国の発言を注目しましょうか?)

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