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2005年05月29日

旧日本兵生存?(ghosts from battlefields)

僕がまだ、小学校はおろか幼稚園にすらあがる前の、昭和40年頃のお話です。
いつも日曜日は親や近所の親戚などに連れられて、繁華街にあるデパートで買物やレストランでの食事をします。僕と両親と伯父さん伯母さんは、その行事を「お街(=まち)にいく」と言っていた、そんな頃の事です。
自宅からバスに乗って10分間、バスターミナルに着きます。お目当てのデパートやレストランや玩具屋(=おもちゃや)さんや本屋さんは、そこから歩いて5分から10分くらいします。

その途中にある薄暗い一角に、腕のない兵隊さんや脚のない兵隊さんがいます。もの悲しいメロディーの音楽が聴こえます。きっと、その中の誰かが、ハーモニカかアコーディオンかなにかを演奏していたのでしょう。と、いうのは当時の僕はその人たちを見る事がとっても怖かったのです。
その一角は、僕が学校にあがる頃には建物全体が取り壊されて、ま新しいデパートが建てられました。
彼らがその後どこへ行ってしまったのかは、わかりません。ただ、その存在を決して忘れてはもらいたくない、そうとでも語りたげに、焼けこげた戦前の金属製(?)の街灯だけが一本。ぽつねんと残っていました。

横井庄一さんや小野田寛郎さんの時もそうでしたが、今回の事件の第一報を聞いて、ふと、そんな事を憶いだしました。

posted =oyo= : 13:28 | comment (0) | trackBack (0) | ニュースをみる

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