2005年06月20日
夏至前夜二詠メル
赤ひ月 短き夜半に 何想ふ 彼が血潮に 唇染めて
るい詠める
<読み>
あかいつき みじかきよわになにおもう
あがちしおに くちそめて
<意味>
赤い月の出ている短い夜の夏、その深夜。わたしは一体なにを想いふけっているのでしょう。ふと気づくとわたしの唇はあなたの血で真っ赤に染まっている。
<解説>
詠み人は犯罪者だろうか?それとも吸血鬼だろうか? それとも性的な行為なのだろうか? そのいずれだとしても、夜の「黒」に対して、月と血潮の「赤」のイメージを重ねる事によって、本格的に「猟奇的な」夏が訪れた事を告げる。秀歌である。
(この項:たい)
cf:参照せよ!
posted tgc : 20:57 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる
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